当事務所のある東京丸の内でも、先日、木枯らし一号が吹き、今年もあっという間に冬の季節を迎えたようです。
日本には、立春、夏至、秋分、冬至など二十四節気(にじゅうしせっき)という季節を表す言葉がありますが、ここ数年は夏が長く(しかも猛烈に暑く)、秋を感じる間もなく冬が訪れるような感じがいたします。今年は既にインフルエンザが流行しているようですが、季節の変わり目であり、体調を崩しがちとなりますので、皆様におかれましてはくれぐれもご自愛をいただければと存じます。
さて、このところ国内外の情勢が目まぐるしく変化する中、一億総中流と言われ、価値観が画一的かつ固定化されていると言われてきた日本社会でも、個人それぞれが新しい価値観や自分らしい生き方を模索する動きが急速に広まってきているのを感じます。ただ、そうなりますと、価値観が相いれない者の間でトラブルが生じがちとなり、このところSNS上での意見の対立等から人権侵害などの深刻なトラブルも多く発生していることの要因の一つにもなっているように思われます。
先日、当事務所では主に顧問先の方々を対象に、SNS上のトラブルへの法的な対応をテーマとしてセミナーを開催させていただきましたが、多くの方々にご参加いただき、関心が高まっていることをあらためて実感致しました。
価値観の多様化は社会を活性化し、その社会の発展につながると言われており、一面ではその通りかと思います。ただ、SNSツールの発達により誰もが容易に自分の意見を発表できるようになることで、他者との意見の対立もまた容易に顕在化することになり、企業においても、第三者によるSNS上の書き込みに対して安易に反論する等、その対応を誤ると、いわゆる「炎上」により深刻なダメージを受けることにもつながってまいります。
普段よりSNSで情報を発信する企業が増えておりますが、是非、SNS上でトラブルが発生した場合の対応についても事前にご準備いただくとともに、万が一、トラブルが発生した場合には安易に対応することなく、法律事務所等の専門家にアドバイスを受けながらご対応いただければと存じます。当事務所も、最新の裁判例や法令改正をフォローし、皆様からのご相談に対し適切に対応できるよう、日々の研鑽に励んでまいります。
皆様におかれましては、引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
2025年11月10日
笹浪総合法律事務所
弁 護 士 笹 浪 恒 弘
弁 護 士 横 田 高 人
弁 護 士 藤 川 和 之
当事務所では、新規登録弁護士および既登録弁護士の採用を検討しております。
詳細が決まり次第、あらためてご案内申し上げます。
宜しくお願い致します。
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